アジャイル開発における、インセプションデッキの構成

インセプションデッキとは。
プロジェクトの全体像を端的に伝えるためのドキュメントのこと。

つまり、プロジェクトに関する基本的な取り決めのこと。
プロジェクトマネージャーよりも上級の管理者によって作成される。
1. プロジェクト概要(目標、成果物)
2. プロジェクトの背景(背景となるビジネスニーズ)
3.プロジェクトの目的と妥当性(投資効果)
4.プロジェクト要求事項(ステークホルダーの要求事項)
5.プロジェクト環境(前提条件、制約条件、関連部門)
6.プロジェクト・スケジュール(暫定マイルストーン、完了期限)
7.プロジェクトの資源(体制、予算)
8.プロジェクトマネジメント基本方針

これだけのことをプロジェクト開始前に決める必要がある。
内容が疎かになってしまうと、プロジェクトはうまく行かないことがあるそうだ。

しかし、この内容をチームメンバーに共有をしても完全に理解することは難しい。
ここで認識のズレが少なからず発生してしまう。

それに対して、アジャイル開発ではコミュニケーションい重きを置いていて、インセプションデッキを用いて、プロジェクトへの期待をマネジメントしていく。

ここからがインセプションデッキの構成になる。

インセプションデッキは10個の質問と答えからなる。
1.我々はなぜここにいるのか?
2.エレベーターピッチを作る
3.パッケージデザインを作る
4.やらないことリストを作る
5.ご近所さんを探せ
6.解決案を描く
7.夜も眠れなくなるような問題派なんだろう?
8.期間を見極める
9.何を諦めるかをはっきりさせる
10.何がどれだけ必要なのか

1.我々はなぜここにいるのか?
これから始まるプロジェクトは何のためにあるのか、我々チームは何を解決するのか。に対しての質問に簡潔な答えを用意する。

2.エレベーターピッチを作る
エレベーターピッチとは、たまたまエレベーターに同乗したベンチャーキャピタルの関係者に対して、自分の事業をエレベーターに乗っている30秒間で説明しても資金提供を得られるような、簡潔に事業の魅力を伝えることのできるプレゼン。
余計な内容を入れずに、端的にプロダクトの本質を表すプレゼン内容を考える。

3.パッケージデザインを作る
プロダクトのパッケージデザインを作る。

4.やらないことリストを作る
「やること」「やらないこと」「あとで決めること」の三項目に分類する。プロジェクトにおいて何をやるべきかが明確になる。今決められないことは「あとで決めること」に分類して、今検討することはしない。

5.ご近所さんを探せ
チーム外のプロジェクト関係者に会って信頼関係を築く。

6.解決案を描く
プロジェクトが解決するべき問題の解決策を図に描く。具体的に、プロジェクトで使用するツールやアーキテクチャを図にして検討する。

7.夜も眠れなくなるような問題は何だろう?
プロジェクトにおいて、重要な問題を考える。資金の問題、スクジュールの問題、チームメンバーの問題など、リスクは早い段階で潰してく。

8.期限を見極める
大雑把なスケジュールの予測を立てる。

9.何を諦めるのかをはっきりさせる
プロジェクトには、時間、予算、品質、スコープ(タスク)などの要件が複数あるが、、それらの優先度を決める。

10.何がどれだけ必要なのか
ここまででプロジェクトのことは、大体わかるようになる。ここではやるべきことは。
チームメンバにどういう人が必要かどうか。
何に対して時間がどれだけ必要か
資金が何に対してどれだけ必要か

上記を見積もる

インセプションデッキを見てみると、個人的には、アジャイル開発以外の面でも取り入れられる要素があるように感じる。
何をかプロジェクトや活動をする際に、インセプションデッキを活用して基本的な取り決めを決めてみるよ良いかもしれない